寡占状態が生み出す並行世界が実現する理想的なネット社会

昨日紹介されて、閉じた話だけで終わるのは勿体ないと感じたのでこちらにも転記。既存のWebをインフラとしたエコシステムが終焉を迎えつつあり、各サービスの意志に依存したエコシステムが、それぞれ異なる世界や市場を作り出すようになってきているという話。

もう少し砕くと、インターネットをインフラとしたWebサービスが産業としての成熟期にさしかかり、一部企業による寡占状況に突入するであろうということ。そして、APIとiPhoneアプリの台頭により、Webサイトそのものから後者のようにセミ・クローズドなアプリにパワーシフトが始まっているというような趣意のことが述べられています。

引用元: Niche Media Lab : ニッチメディアラボ: WIRED「The Web Is Dead.」: 「Webの死」短観.

ネットを扱った近未来系なSFは、みなそのコントロールされた部分まで含めてインフラになることで実現された世界だ。従来のWebが死んだわけでなくインフラの捉え方が一階層上位にシフトしてきている。一番近い位置にいるのがfacebookで、社会主義国である中国は、中国内部でそれを実現できる可能性を持っている。

昔のwebは情報の軸が情報そのものであったのにたいして、いまは人になり、それが入り交じることでより現実に近くなってきている。

映画で表現されていることの多くはいま起きている競争が一社の寡占状態になることを前提に描かれていて、そんなことは現実では不可能だと思っていたが、facebookをみていると、まんざら不可能でもないと思えてくるし、facebookを軸にさえすれば既に実現できることもある。

無理矢理寡占状態のインフラを利用することで未来のスタイルを実現し、新しい世界を見せてしまうと言うのもひとつの手段ではある。と、考えてしまう。

オープンであることが是であるとされたWebの理想主義からすれば、文学的な意味で「Webは死んだ」のかもしれません。Webの夢見る開拓時代は終わり、ウルフ氏が文中で引くInteractive Advertising Bureauのランドール・ローゼンバーグ氏言うところの「誇大妄想」的な起業家(地球規模のサービス提供みたいなことを言う者を指す?)による奮迅がWebをダメにしたという死亡通達ととれなくもありません。

引用元: Niche Media Lab : ニッチメディアラボ: WIRED「The Web Is Dead.」: 「Webの死」短観.

各サービスが生み出すエコシステムを、それぞれ並行世界と捉えれば、その中での理想状態をつくりだす、もしくは作り出したくなると考えるのは自然なことかもしれないし、そうでもしないと実現できないことも多々ある。

Appleがアピールするライフスタイル。すべてのデバイスで同一の体験を実現しようとするFacebook。すべての情報を整理整頓しようとするGoogle。それぞれが理想を持ち、それに突き進んでいる。

商売や市場としての側面がクローズアップされがちだが、利用する側からしてみれば、それらが生み出す世界の方が重要で、誰がどう儲けるというのは大して問題ではない。ただ、それらに浸かる人が多いほど、商売は勝手についてきているわけだから、巨大な並行世界を作り上げることができる企業が勝者となるのも、また真。

また、自分たちがそのすべてを作り出せないのであれば、もっとも理想に近い世界に乗っかるというのは、商売としてもそうだが、自分の想いをのせる意味でも考えても良いことのような気もする。

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投稿者: 矢野 貴明

株式会社co-meeting Co-Founder/COO. Hypertext, Messaing, Wiki, Social & Private network, etc...

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