米国のクラウド/ソーシャルネットワーキングの「究極のパワーユーザー」事例を読んで感じたこと

CIO Onlineで今朝公開されていた記事です。

正式な本社を持たずITスタッフもいない米国ガーネット・コンサルティングの30人の常勤コンサルタントは、まさにこの業界におけるクラウド/ソーシャル・ネットワーキングの究極のパワー・ユーザーと言えよう。

引用元: オフィスレス時代の先陣を切るガーネット・コンサルティング – 業務プロセス改革 – STRATEGY – CIO Online.

究極のパワーユーザーとあります。

情報共有やコミュニケーションにYammer。提案活動や作業状況等の情報共有や実業務の推進にSalesforce.com。リクルート活動にJobsience(これは知らなかった)やLinkedInを利用し、Google Appsを利用することでドキュメントの作成/共有も網羅しています。

すべての業務をクラウド上のサービスを利用し、有償利用しているため、利用料は相応の額になっていると思いますが、利用人数が30名ですから、記事内にもあるように、同種のシステムをサーバーを上に構築して運用する費用を考えたら遥かに安価で構築できているのも事実でしょう。

この事例は、これらのサービスをフル活用しているという意味ではとても興味深く、国内でオフィスレスも含めて実施できている企業もそれほどないような気もしています(あったらすみません)。ただ、この記事を読んで自社での実現が不可能だとは思わないでしょうし、この記事に近い働き方をしている企業もあるのではないですかね。

個人的には、米国でのオフィスレス+各種サービスの「究極の」利用事例として30名規模の企業の事例が記事になっていることにちょっと安心しました。一歩二歩は遅れているかもしれませんが、果てしなく遠い差ではない。そして、これらを実現しているのがクラウドサービスですから、国内の企業であれ「やる」と決めてしまえば、即実施要素も多いのではないかな。と。これが、数千人、数万人の規模で実現されていたらビビりますけど。

オンプレミスのパッケージ導入が中心の時代においては、米国での事例を国内で実施するためのタイムラグは大きかったのでしょうが、現在は導入のための技術的な障壁はクラウドの力によって大分小さくなっている。やろうと思えばすぐに出来るわけですよね。

国内での同種の利用事例がどのタイミングで出てくるのか、今後の興味はそんなところです。

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Facebookの今度のアップデート(Open Graph、Ticker、Timelineもろもろ)はとても面白そうだ

F8に関する記事は、何となく流し読みをして対して気にもしていませんでしたが、昨日なんとなくTimelineを試し、その後いろいろな人の反応や記事を読んでいるうちにOpen Graphの拡張やTickerの存在を知るうちに、このFacebookの拡張が、これまでのちょっとした拡張に比べて大分面白いものだと感じるようになってきました。

アプリには「Add to Timeline」ボタンやいいね!ボタンの発展系であるactionボタンあるいはobjectボタンを設置できる。これらのボタンをユーザーがクリックすると、そのユーザーのタイムライン、ニュースフィード、リアルタイムフィードにそのアクティビティが表示される(表示範囲などはユーザーが設定できる)。

actionボタンというのは、例えば料理レシピアプリであれば「料理した」というような“動詞型”のボタン。objectボタンは、料理レシピアプリの例では「レシピ」ボタンになる。音楽アプリなら「聴いた」、ニュースアプリなら「読んだ」、映画アプリなら「観た」。ユーザーがこうしたボタンをクリックすると、そのユーザーのタイムライン、ニュースフィード、リアルタイムフィードにそのアクションがサムネイル画像付きで表示される(Huluで「スパイダーマン」を観た、など)。

引用元: Facebook、「Open Graph」をアップデート アプリの存在がより重要に – ITmedia ニュース.

気づくと、日常生活で利用するサービスはTwitterからFacebookにシフトしてきている私としては、とても魅力的な機能追加です。Facebookに情報が集約され過ぎてしまうことの怖さはありますが、既に相当量の情報が集約されているので今更気にしても仕方ありません。もう全てのサービスにactionボタンが追加されてしまっても良いくらいです。理由は単純で、「楽だから」です。

私は、Twitterのような140文字という短文でも億劫になってしまい、あまり普段の行動まではつぶやくことはありませんでした。別に行動まで公開する必要はないとか、行動を把握出来てしまうほどつぶやくのは避けたいとか思っていた訳ではなく、ただつぶやくのが面倒だったからです。それはFacebookを利用しても同じですね。ただ、FacebookのいいねボタンやGoogleの+1ボタンは押しまくっています。それこそ直感でいいと感じたら押してしまう。やっぱりこれも「楽だから」です。

勝手なことを書きますが、actionボタンがamazonと食べログ、普段利用する商店街のサイトやスーパーマーケットの電子チラシやなんならPOSの自分の購入情報とかとまで連動してくれれば、もういくらでもactionボタン押します。多分。

Tickerは「軽い」活動や考えなどをいつでも好きなときに表現するための方法だ。

ユーザーの投稿は通常、ニュースフィードに表示される。しかし、ユーザーがアクティビティをOpen Graphに追加した場合、ユーザーがその意思を示さない限り、投稿はTickerに、そして、Timelineに表示され、ニュースフィードには公開されないとZuckerberg氏は説明した。Tickerは、ユーザーが体験したり、Facebookを通して表現したりした事柄すべてを一覧表示する機能であり、音楽を聴いたこと、本を読んだこと、料理をしたことなどの軽い内容の活動を共有可能にする、Facebookにおける初めての機能でもある。

引用元: Facebook、「Timeline」と新「Open Graph」を発表–ページデザインを刷新 – (page 2) – CNET Japan.

で、こちらは恐らくactionボタンより前に説明されていたのかもしれないですが、Tickerという機能も追加されるようですね。様々なアプリケーションやサイトから得たaction情報を掲載するための場所として、従来の個人のウォールとは分けて持つということなんでしょうか(誤っていたらどなたか教えてください)。基本的には、自分のちょっとした行動についてはTickerやTimelineに表示し、友達のニュースフィードには表示されないようにする。もちろん、意識的に共有したい行動や情報についてはそうすることも出来る訳ですね。先ほど私が宣言したように、なんでもactionボタンを押したるって人が増えた場合、共有と行動記録を分けられるのはうれしいです。

。。。ただ、Facebook自体(モバイルアプリ含む)で共有範囲を指定したり、掲載先を制御するのは、きっととても面倒くさいことでしょう。現在でもほとんど使っていませんし、劇的にUIが変わらない限り、きっと私は使わないでしょう。ですので、

「完全に新しい部類のソーシャルアプリ」を可能にするためのアイデアだと説明した。

引用元: Facebook、「Timeline」と新「Open Graph」を発表–ページデザインを刷新 – (page 2) – CNET Japan.

と、話をしているように、周辺アプリや各種Webサービスの幅がとても広がりそうです、改めては触れませんが、私の日常生活(プライベート、ワークタイム)で利用しているサービスやWebサイトがactionボタンに対応してくれるだけでも私のTimelineは大きく変わるでしょうし、それらの情報をサービスやアプリ側が取得することも出来る訳です。ああ楽しそう。

また、これはソーシャルアプリだけに留まらないような気もしています。Timelineは、そのビューを見ればわかるように、個人のライフログそのものです。これまでは、個人的な書き込みとは言っても、常に誰かに共有していることを意識してFacebookを利用していましたし、その範囲で使うことしか考えていませんでした。

しかし、actionボタンやTimelineの話を聞いていると、共有やコミュニケーション用途だけでなく、個人的な記録の為に利用したくなってきます。行動にしろ日記にしろ、今まで面倒だと思っていたことが、なんとなく継続できそうな気がしてきます。とりあえずactionだけ記録しておいて、あとから情報を付与したりしたら楽にできそうです。

と、あれこれ書いてきましたが、これらのことをストレス無く出来るようにするには多くの新しいアプリやサービスや、既存アプリ/サービスの修正が必要な気がしますね。楽しみです。そして、国内での普及も見込まれる動きであるだけに、国内でマイノリティなBlackberryを継続して利用することもちょっとためらってしまいます。

それだけの魅力を感じる話だと言うことなんですが。

人との議論も情報の受け止め方も、常にバランス感覚を持って受け止めたい

議論に強い人」とは、相手を論破できる人のことではない。もちろん論破しても構わないんだけど、大事なのはその後、その後。お互いの利害関係を整理して、双方の納得できる最適解を見つけ出せる人。それが真の意味で「議論に強い人」である。議論に強い人には、三つの資質がある。

 

1.好奇心があること

2.感情的にならないこと

3.どんな人の意見も等しく尊重できること

 

要するに一言でいえば「大人になれ」ってことなのだろう。ずぅっと子供でいたいピーターパン症候群患者の私だけど、こういう部分だけは大人でありたいな。

 

引用元: 議論に強い人の3つの特徴/あいつは幼稚だと言われないために。 – デマこいてんじゃねえ!.

時たまこういう記事を読むと、自分を顧みるよい材料になります。物事を進めるのに相手を論破することはそんなに重要ではなく、論破して進めたとしても心情的なわだかまりを残してしまうため、結局大したパフォーマンスは出なくなってしまう。

こういった会話の場だけでなく、情報を受け止める際も同じなんだと思います。人間は経験の積み重ねに寄って成立している生き物なので、情報を得たときに自分の経験の枠に当て込んで解釈してしまうのは仕方がないのですが、それが偏り過ぎてしまうと見当違いの認識をしてしまいます。また、見当違いであることを自己認識できないままでいると、いわゆる裸の王様のようになってしまうわけです。

そう言った状況を軌道修正する上でもこの記事の様なことは重要で、それが出来ればその時々の解釈が異なっていたとしても、微調整を重ねて自然なバランスに戻れるのだろうなと。

気をつけなければ。

 

Yammerを使い続けて思うこと②:チームで社内SNSを利用する価値

前回の記事(Yammerを使い続けて思うこと:実務で使った方が社内SNSは素早く定着する?)でも書きましたが、Yammerを利用したのは、チームメンバーが関わっている仕事の内容/進捗状況の可視化が目的ですが、継続して利用していると、いくつか副次的な効果が見えてきました。これらは少人数のグループでYammerを利用した場合の効果で、かつ一般的な内容だとは思うのですが、自分の備忘録としての役割も兼ねて、書き残しておきます。

  1. チームメンバーのタスク、それに伴う課題、解決策の共有
  2. アウトプット(成果物)の質の向上
  3. タスクに対するチームメンバーの当事者意識の向上
  4. 情報共有のスピードアップ
  5. 個々のストレスの分散
  6. チームの結束力の向上

1. チームメンバーのタスク、それに伴う課題、解決策の共有
導入目的がこれでしたので、解決してくれないと導入の意味がないのですが、大きな改善が図れたと感じています。Yammerにそれぞれが行っているタスクの状況を書き込むことで、その時点、もしくはその当日にそれぞれが何を実施し、何に悩んでいるかについてはチームメンバー全員が共有できるようになったと感じています。それも、ほぼリアルタイムで。

仕事の過程が見えるようになるため、成果物だけでは知ることの出来ないタスクの背景やそこに隠された課題等も見えるようになります。すべてのタスクを全員でこなすわけではないため、外部の人間の回答まで他のメンバーが行うことはほとんどありませんが、状況の説明程度は出来るようになります。背景を知っていると、回答して良い範囲もわかるようになるんですよね。それは大きい。

2. アウトプット(成果物)の質の向上
Yammerには外部に提出/送信するメールや各種成果物も共有されます。Yammerに添付してしまうものもあれば、ファイルサーバーのパスを貼付けるケースもどちらもありますが、基本、チームメンバーの誰かが自然と確認するようになりました。当然その過程で、誤字等のチェックや内容のわかりやすさの確認、個々が持つスキルに応じた指摘事項等、様々なやり取りがなされます。

従来であれば、タスクの担当者が意識的に行わなければ出来なかったチェック/ダブルチェックが自然と働くことになり、アウトプットの質も向上しているのではないかと思います。まあ、この点に関しては判断するのは自分ではなく、周りなのでしょうが。ただ、意識的にチェックする習慣を付けようとしているわけではないため、すべてのタスクの質が上がっているかというとまだ未知数です。

3. タスクに対するチームメンバーの当事者意識の向上
「世の中には知らない方が幸せなこともある」と、よく言われますが、まさにその通りです。知らないことで幸せな人生を送れるのであれば、それにこしたことはありません。知ってしまうことは、自分の行動や思考が、その事象に何かしらの影響を受けることになり、それがプラスに働くこともあれば、その逆もあり得ます。

と、人生についてはそうかも知れませんが、仕事については異なります。基本的にはチームの仕事は連帯責任です。個々の仕事の分担はもちろんありますが、それは内部的な話で、外部から見たら関係ありません。経験則ですが、他人事としている、もしくは他人事としたい仕事こそ、その後トラブルに発展することが多いような気がするため、極力共有し、前に進める努力をしてしまった方が無難です。そのためには、それぞれの仕事に対する反応を、どれだけ当事者意識をもって進められるかにかかり、Yammerによる仕事のシェアは、そう言ったことにも効果を発揮します。

当事者意識がつくというよりは、半ば強制的に「知る」ことになるわけで、知ってしまった以上はある意味当事者なわけです。全員一致で先延ばしにすることもありますけど。。。

4. 情報共有のスピードアップ
仕事の状況もそうなのですが、直近の仕事と関係のない周辺情報の共有も圧倒的に促進されました。個々がインターネット上で見つけたニュース、参加したセミナーの情報、各種ミーティングや外部との打ち合わせでの出来事や議事メモ。これらは、従来であればメールや口頭で行われてきたことですが、それぞれある程度まとめなければ共有がし難く、タイムラグや未共有であることが多かったと思われます。

Yammerによるコミュニケーションが活性化してくると、これらの情報の共有速度が自然に向上します。即時性が重視されるというか、重視も何もなくさっさと共有するようになっている気がします。足りない情報は別に合っていい。なぜなら、足りなかったり聞きたい情報があれば周りが質問するからです。質問されたらそれに答えることで情報が補完されていくわけです。

だれにも質問をされなければ、別に深堀をその時点では必要としなかった事象だったということになり、その情報をまとめることに時間を割く必要もなくなり効率も良い気がします。

5. ストレスの分散
解消するわけではないですが。。。 分散にはなります。大きな仕事や厄介な仕事が発生すると気持ちが重くなります。全てを自分で受け止めなければ行けない気分になり、その重さが結果として仕事の仕掛かりの遅さにつながってしまうこともあります。そう言うときはすぐにそれをシェアしてしまう。そうすると、ちょっとは気が楽になるものです。そして、時には着手や解決のための糸口が見つかったり、何となく後押ししてもらえることだってあったりします。

他愛のないことなのかもしれませんが、自分が勝手に抱えた「重さ」を書く場所があることは重要だと思っています。こういうことは、元々は飲み会やタバコ部屋、給湯室等で行われてきたコミュニケーションなのかも知れません。

———というわけで

ヒヤリング等をしたわけではないので、基本これらは個人的な感想です。

Yammerで実施していることの多くは、Yammer利用以前にも長く課題としていたことです。もっとちゃんと報告をしなければ、情報周知を心がけなければ、常にちょっとしたレポートでもまとめてシェアしなければ。。。などなど、数え上げればキリがありません。そして、各種シェアはタスクの成果物とは直結しないため、そのプロセスが面倒であればあるほど、プライオリティが下がってしまい継続しないことが多かったような気がしています。その結果、シェアすることによって得られる価値や効果を、理屈では理解していたものの、それを体感するところまでたどり着けなかった。

前回の記事で、ツールは何でも良かったと書いたのですが、利用が定着したのはツールとしてのYammerの力です。Yammerの様な軽快で参照性が高く、モバイルにも対応したサービスだからこそ継続/定着し、今回書いたようなことが体感できたのだと思います。そう言う意味ではツール(Yammer)の力は偉大です。

とは言え、とっかかりの普及や定着の為に必要な機能/プロセスは、チームの文化や外部環境、メンバーのリテラシ等にも大きく影響されると思います。今回、自分たちはチームのニーズやYammerの機能改善状況を含め、偶然「機が熟した」ためにYammerを利用しましたが、時期がずれていたらわかりません。

このカテゴリのサービスやツールは、ちょっと目を離すと大きく改善されていたり、全く別のカテゴリのサービスの中に同種の機能が用意されていたりすることもあります。定着の鍵はそれぞれ異なると思いますので、あれこれ試して、定着するまでしつこくメンバーに紹介し続けるのも一つの手段なんでしょうね。

個人的には、Yammerを利用して行われるコミュニケーションスタイルが普及して、どこの誰とでも同じような感覚で仕事が出来るようになったら良いなと、思ったりしています。

そんな遠い未来ではなさそうですが。

Yammerを使い続けて思うこと:実務で使った方が社内SNSは素早く定着する?

企業向けFacebookとも言えるYammerを使い始めてもう1年半くらいになります。継続して使い続けてみると、あれこれ見えてきたことがあるので、今回はそれをまとめてみました。どこかで話す機会も当面なく、この類いの話はすぐに陳腐化するので、とりあえず全部書いてしまおう。

Yammerについて
Yammerは、Facebookに近いソーシャルネットワーキングサービス(以下SNS)を、企業内で利用できるインターネットサービスです。基本的に、利用するためには自分が所属する組織、グループのユニークなドメインが必要となり、初期利用時にはドメインを入力することで、ネットワークと呼ばれるドメインごとのSNSが出来上がります。

Yammerにはドメインに紐づいたネットワークの他に、コミュニティ(2012.628追記:現在の名称は「External Network)と呼ばれるドメインとは独立したネットワークを作成することができるのですが、コミュニティはどこかしらのネットワークに所属していないと作成できません。ただ、コミュニティメンバーから招待を受けることで、GmailやHotmailのような個人アカウントのみ保持している人でもYammerを利用することが可能です。

Yammerにできること
Yammerを使い始めた当初は、国内でTwitterが普及し始めた頃だったこともあって、社内で利用できるTwitterのようなイメージを持っていたのですが、どちらかと言うとTwitterよりFacebookに近いです。UIデザインもほとんどFacebookですしね。また、Yammerの機能を眺めていても、Twitterとは異なっているのがわかります。

  • 基本実名登録で、細かいプロフィールを記載できる
  • 投稿文字数の制限がない(Twitterは140文字)
  • ファイル添付が可能(画像、Office文書、動画等には専用のビューアーあり)
  • ネットワーク内にグループが作成可能(ネットワーク内への公開・非公開の設定も可能)
  • テキスト投稿以外に各種ツールが用意されている(投票、イベント、リンク、質問)
  • “Like” がある
  • Link(Webページ)のシェアができる
  • オンラインのメンバーを確認できる
  • 各種デバイス用のアプリを提供(iPhone, iPad, Android, Blackberry, PC)

ゲームやFacebookアプリ、そしてチャットを除いたほぼすべての機能が網羅されているといっても良いと思います。また、Yammerがコミュニケーションを取りやすくするために考慮したと思われる独自の仕様や機能もいくつかあります。

  • ドメイン外の人を招待することが可能なドメインとは異なるネットワーク(コミュニティ)を作成できる(2011.9.9追記:現在はExternal Networkと名称が変更されたようです
  • コメント(返信)を指定したコメントが可能(Facebookはできない
  • 投稿のブックマーク機能

コミュニティは、プロジェクトや勉強会など、企業を越えた活動で利用する際にその価値を発揮します。グループに似ていますが、グループが同一ドメインのメンバー追加しかできないのに対して、コミュニティは外部の人間を追加できるため、その用途が広がる訳です。

あれこれ書きましたが、Facebookと同種のコミュニケーションを企業内で利用するためのサービスだと捉えていただければよいかと思います。

チームの仕事の状況を共有するためにYammerを利用
社内SNSは、mixiやTwitterなど、実名/匿名とわない不特定多数のコミュニケーションを楽しむ文化を、企業内にも取り込もうとする動きから始まっていると思っています。そのため、業務を遂行するためのコミュニケーションのためのツールとしてよりも、企業内の非公式なコミュニケーションを促進し、通常の業務では生まれないようなアイデアやシナジーを生み出すことを目的としていることが多いような気がしています。

ただ、私たちがチームでYammerを利用することを決めたのは、別にそういった高尚な理由ではなく、チームでありながら独立した仕事をパラレルで実施することが多い中で、それぞれの仕事の状況をチームメンバーが把握できる手段と環境が欲しいがために利用しました。

ですので、別にツールは何でも良かったんです。仕事の状況をササッと記載することができ、気になることがあれば即座にコメントをしたり、そのままディスカッションしてしまったりする。不在時に電話がかかってくれば、メモの代わりに情報を伝達するために使う。

こういったことは、別にメールでもできないことはないのですが、メールにはチーム外からの情報が混ざってしまうことと、メールの管理は基本個人毎に行われることになるので、メンバー全員が常に同じ情報を見ることはできないことが問題です。ある人は既読メールを削除してしまうこともあるかもしれませんし、ある人はしっかり分類をして管理しているかもしれない。同じ情報を同じ配置で共有することはメールではできないんですね。

では、自分たちに何が必要だったかと言うと、下記程度のことだったと思います。

  • シンプルな操作でチーム全員にメッセージ、ファイル、リンク等を共有し、ディスカッションができる
  • 共通の画面で履歴を確認・検索ができる
  • スマートフォンやその他モバイルツールを利用して、いつでもその内容を確認できる
  • メールによる投稿、コメント、通知機能が備わっている

何でも良さそうって思う人も多いと思います。実際そうだと思います。メンバーがストレスなく利用できるものであれば何でも良かった。私がYammerを利用したのは、既に自分がYammerの利用にかなり慣れていたことと、メンバーがそれぞれ保持しているスマートフォンのためのアプリや利用手段が提供されているものが、他になかったからです。

Yammerをどう使ったか
では、具体的にYammerをどう使ったかですが、下記のような用途で利用しました。

  • 各々のタスクの進捗状況と課題の共有の対応手段のディスカッション
  • 各種アウトプット(資料、メール文面)のレビュー
  • 伝言メモの代わり(電車遅延、電話メモなど)
  • チーム外の会議、外部イベント/セミナーのリアルタイム共有
  • トラブル、緊急事態の即時共有と対応のためのディスカッション
  • 各種ニュース、気になるWebページ、その他各種情報の共有
  • 雑談

こう書いてみると、もはやチーム内のコミュニケーションの大半を網羅しているようなものなんですよね。別に席や勤務地が離れているわけでもありません。従来であれば、これらの大半は朝晩に行う朝礼や夕礼、定期的に開催する進捗会議で行っていたことですが、なかなかこれらのミーティングは機能しません。機能するのは、チームメンバーの全員が同じ仕事をしている場合のみで、それぞれが異なる仕事をしている場合、進捗会議ですら全員の仕事の状況を把握するには至らず、重要度の高い事項をピックアップして行います。

一方、Yammerを利用してこれらのシェアを行う場合、シェアするタイミングすべて都度です。その事項が発生した瞬間に全員に周知します。そのすべてに対してメンバーが反応するわけではありませんし、基本その義務づけも行いません。しかし、メンバーは「いつものメンバー」ですので、必要に応じたコミュニケーションは自然と生まれます。

定着のきっかけはメンバー共通のトラブル 
利用当初は、半分強制的に利用が開始したと言っても良かったと思います。情報共有の必要性は共通認識として持っていましたが、既存のメールや口頭といったコミュニケーション手段は当然残っていますから、Yammerを利用せずに他の手段を自然ととってしまうことも多々ありました。それは、別に既存の手段が良いからではなく、Yammerを利用することを忘れてしまうだけなんですね。ですので、最初の間は、「メールで送っても返信しないよ。Yammerに書いてね」みたいなことを言ってみたり、私から連絡もYammer以外ではしないようにすることで、少しずつYammerを利用する習慣が浸透していったような気がします。

そして、本格的にYammerがチームに定着したのは、メンバー共通のトラブルが発生し、その対応に関するディスカッションをYammer上で行ったことが大きかったと思います。投稿数は急速に伸び、1スレッドの投稿数も70〜100に上ります。利用スピードも加速するため、多少不慣れなYammerの利用方法などすべてクリアされてしまいます。

結果、Yammerをチームに導入してから3ヶ月程度で総投稿数は6000に迫ろうとしてます。営業日を単純に20日/月として換算すると、1日当たり100近くの投稿が発生している計算です。今では完全に定着したといって良いでしょう。

少人数のチームで実務で利用してしまった方が、定着スピードが早いのでは?
数ヶ月利用してきて改めて思いますが、Yammerのような社内SNSは、Twitterのようなマスで緩やかなコミュニケーションを目的にするよりも小規模のチームの実務で利用してしまった方が早いような気がしています。TwitterやFacebookの利用でもそうですが、様々な人々が見ている可能性のある場で発言をするのは初心者であれば勇気が必要ですし、慣れていても発言内容に気を使う必要があります。逆につかわずに継続していれば、どこかでトラブルに見舞われる可能性さえあります。

社内でもそれは同様で、全社員が見ている可能性のある場所で一個人が発言をするのは、それなりのプレッシャーがかかるものです。時間と慣れで克服もできるのでしょうが、それはそれで時間がかかります。

それに対して、チーム内のコミュニケーションはその敷居がありません。従来通りの間隔で、従来通りの言葉遣いで発言することができますし、実務で利用するわけですから、投稿するネタもとても豊富です。そして、活性化すればするほど、従来のメールとは異なるスピード感溢れるコミュニケーションから離れられなくなりますので、チームを越えたプロジェクトやグループでも利用したくなります(少なくとも私はそうです)。

そうすると、既にYammerに慣れた人がそれぞれのチームから参加し、新しいチームで利用したとしても、ある程度は最初から活性化した状態で利用が進むのではないかと思うわけです。その脇で、逆にひっそりと全社向けの場が提供されていれば、密にやり取りされているグループコミュニケーションに収まらない内容がこぼれ落ちてきて、ネタによっては一気に活性化する可能性もあります。

まあこれは、TwitterやFacebookの普及によって、人々がショートメッセージによるシンプルなコミュニケーションに慣れつつあることが前提になって起きていることだとは思います。上限50人のSNSであるPathAmeba Tappieや、グループ(ルーム)毎にプロフィールを分けてTwitterライクなミニSNSを作れるyouRoom等もグループに閉じたコミュニケーションの魅力や価値に焦点を合わせたものだと思っているのですが、これらの背景にはTwitterやFacebookの台頭があるわけですよね。TwitterやFacebookの実績を利用することなく「ショートメッセージによるコミュニケーションがすばらしいんだよ」と言っても、あまり受け入れられなそうです。

そして、既にその価値はキャズムを越えて、自然と多くの人が使うようになったわけですから、こういった社内SNS定着の最短距離も、ちょっと変わりつつあるのかなと、今身の回りで起きていることを見ていると、考えたりしてしまうわけです。

関連記事:Yammerを使い続けて思うこと②:チームで社内SNSを利用する価値 

「グーグルPC」が9月に日本上陸 – 日経コンピュータReport:ITpro

ほかにも企業の導入を促進するための施策を用意する(図)。その一つが、月額払いの料金プランだ。端末1台当たり月額27ドル(エイサー製品の場合)で利用できる。同プランにはSaaS形式の端末管理機能に加えて、3年ごとに端末を新製品に交換できるといった企業向けサービスも付属する。ソフトとハードを含めたクライアント環境全体を、サービスとして利用できるようにしようというわけだ

引用元: 「グーグルPC」が9月に日本上陸 – 日経コンピュータReport:ITpro.

やはり、どちらかと言うと企業向けを押していくんですかね。国内大手企業等で導入決めたら尊敬しますけど、そう簡単には行かないのだろうなぁ。すべてのPCをChromebookに置き換えるのでなければ、運用できるかできないかで言ったらできそうな気もしますけど。