五輪を過去になく楽しめたのは、個人的にはNHKの動画配信のおかげ

今回のロンドン五輪は見応えがありました。終わってみれば過去最高のメダル獲得数だったらしいですね。予想に反してメダルが少なかった種目もあったみたいですけど、総じて今回は多くの種目に触れられた気がしています。

今回、五輪をこれだけ楽しめたのは、正直なところNHKのおかげです。訳あってリアルタイムでTV観戦することはできなかったのですが、NHKが配信してくれている動画配信およびストリーム配信のおかげで大分助けられました。今回、五輪を楽しむために私が利用したアプリやサイトは下記の通りです。

Resultアプリで開催中の競技と途中経過を確認したり、朝起きたら日本人選手の結果を確認した上で、「動画集」ページでハイライトを確認する。多くの競技はそうやって楽しんでいたような気がします。もちろん、リアルタイムで見れた方がそりゃ良いのでしょうが、そうもいかないですし、結果を知った直後にネットで動画を見ると、リアルタイムでなくてもぞわぞわ来るくらいの感動を味わうこともできました。ニュースでみるハイライトともちょっと違う気もします。感謝してます。

この動画たちは現在でも全て視聴できるので、もう一度見たい競技があれば見ると良いかと思います。http://www1.nhk.or.jp/olympic/movie_portal/index.html

あとはネット生中継(ライブストリーミング)ですね。オリンピックの放映権は、基本NHKが全て押さえていると思うのですが、総合テレビ、教育テレビ、BS、民放含めても、テレビで放映できる競技は毎回限られています。日本人選手が参加している協議でさえ、注目度が低いと結果だけしか見れないものも多かったですし、オリンピック以外で開催されていれば、普通に放映されているような(日本人選手が弱い)競技は、ハイライトすら放映されないケースも多かったと思います。

今回は、そうした競技はすべてネット生中継(ライブストリーミング)で公開されていました。私が見て印象に残っているのは、テニスの男子と女子のシングルス決勝ですかね。ウィンブルドンとかの4大大会は総合テレビや民放でいつも放映されているのに、オリンピックは日本選手があまり活躍しないためか埋もれがち(今回は錦織選手が活躍したため、いつもとは違いましたが)でしたからね。それをPCではなくiPadで寝転がって見ている訳ですから、時代も変わったもんだなと。。。

ソーシャルオリンピック元年と言われ、TwitterやFacebookの活用が注目を集めていた今回のオリンピックですが、私個人のスタイルに影響を与えたのは、NHKの動画配信の方が大きかった様な気がします。総視聴時間は、きっと前回より少ないのではないかと思うのですが、過去になく様々な競技に触れ、オリンピックを満喫出来たんじゃないかと思っています。

しかし、コンテンツを押さえているというのはすごいですよね。今回のNHKはそうですが、オリンピックの全種目、全競技の放映権(ネット配信含む)を持っている訳ですよね。今回の動画配信やストリーミングでも十分すぎるくらい楽しめましたが、今後の同じ様な類いの大会ではやろうと思えば何でもできそう。とりあえず、次回は2年後の措置オリンピックとワールドカップですね。何をしてくるだろうか、楽しみです。

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ソーシャルエンタープライズを読み解くことで、最近の買収劇を考えてみる

MicrosoftによるYammerの買収OracleによるInvolver買収など、エンタープライズ寄りなソーシャルメディア関連のニュースが多数舞い込んできています。これらはすべて確かに「ソーシャルメディア関連」なのですが、その範囲が広い事もあり、ちょっとわかり難くなっている気がしています。

私達が提供している「co-meeting」というサービスも、ソーシャルメディアという言葉は使用していませんが、ある意味これらの一翼を担うものなので、なんとなく「わけの分からないもの」になってしまうのは困ります。ですので、現状この分野で最も一貫性のあるビジョンを描いている(と思っている)セールスフォースの「ソーシャルエンタープライズ」を軸に、現在の状況を整理しておくことにしました。

セールスフォースの「ソーシャルエンタープライズ」を軸に考えてみます
セールスフォースが昨年のCloudforceあたりから言い始めている「ソーシャルエンタープライズ」は社内SNSを代替する言葉では無いのですが、社内SNSを含有する言葉だとは思っています。また、この言葉は、サービスのカテゴリを表現しているものではなく、セールスフォースが世界のソーシャルメディアの状況を踏まえ、かつセールスフォースの現状および今後増えていくサービスの利用を通じて到達してほしい「企業の姿」を表現しようとしたものだと思っています。


引用元:セールスフォース・ドットコム 顧客の「声」を最大限に利用するソーシャルエンタープライズの実現を.

私は、2012年7月現在、企業のソーシャルメディアに関連する取り組みで最もわかり易く、一貫性を感じるのはセールスフォースだと思っています。上記の図で表現されている「従業員ソーシャルネットワーク」「カスタマーソーシャルネットワーク」「パブリックソーシャルネット」という3つの分類も理解できます。海外のベンダーの露出を見ていていつも唸らされるのは、自分たちが保持している材料によってあたかも全てを網羅しているかのように表現しているところです。ことソーシャルメディアに関して言えば、このセールスフォースの図が、もっとも秀逸だと思ってしまいます。

ソーシャルエンタープライズを実現する3つのステップ
セールスフォースは、ソーシャルエンタープライズに企業が到達するためのステップを、下記のステップで行う事を推奨しています。

  1. 顧客のソーシャルプロファイルの作成
  2. 従業員ソーシャルネットワークの構築
  3. 顧客と企業をつなぐカスタマーソーシャルネットワークの構築

このステップとそれを実現するラインナップ、セールスフォースの企業活動を読み解いていくと、競合各社の動きの意味が掴めると思います。まあ、裏をとったわけではなく、私の解釈なので、間違いがあればどなたか指摘してほしいですね。

ステップ1: 顧客のソーシャルプロファイルの作成
CRMを軸にしてきたセールスフォースらしいアプローチですし、この一貫したソリューション構成の中で、もっとも競合優位性をもち続けそうな分野です。

「顧客の」とありますが、この顧客の中には既存顧客と見込み顧客の両方が含まれていると思います。と言うのは、CRMによる顧客情報データベースの構築は従来から実施されていたと思いますが、それはソーシャルメディア普及以前の販売活動に即したもので、既存のチャネル経由の情報しか蓄積されていません。ですので、セールスフォースは自身が提供するサービスを活かして、既存、見込み問わない顧客のソーシャルプロファイルを現存のパブリックソーシャルネットワーク(Twitter, Facebook)から取得せよと言っています。

そのために提供、拡充している機能やサービス、そして施策が下記ですね。

  • Radian6 (ソーシャルメディアの追跡とコミュニケーション、CRMとの連動)
  • Buddy Media(ソーシャルマーケティングプラットフォーム、昔Crowyで目指していた姿を思い出す。プロファイルの管理からコミュニケーションダッシュボード、統計情報など、顧客との関係構築を支援する統合プラットフォーム:2012.7.17追記)
  • Desk.com (ヘルプデスクサービス、Assistlyを買収後Desk.comと改名して提供。zendeskの競合で、メール、チャット、電話、Facebook、Twitterに対応、もちろんCRMと連動)
  • Twitterとの戦略的グローバルアライアンス(Twitterのリアルタイム情報の取得制限は年々高まっているが、提携する事でそれを解消、Salesforce関連サービスは、ことTwitter情報の取得に関しては競合他社に対して大きなアドバンテージを持つ)

と言う事です。他にもあると思いますが、ソーシャルメディアからCRMに集めるためのチャネルの全てを押さえようとしているイメージですね。Radian6やDesk.comは、それ単体でも力を持つサービスだと思いますが、裏側にSales CloudやService Cloudを持っているため、その影響力が高まってくるわけですね。

ステップ2:従業員ソーシャルネットワークの構築
従業員ソーシャルネットワークの構築は、つまり社内SNSの構築を指します。ソーシャルプロファイルの取得は、そのまま企業に流入する顧客情報の増加を意味します。そのため、流入する情報の共有と処理のスピードを向上させなければ対処が出来ません。そのスピードアップのために、従業員ソーシャルネットワークの構築が必須だと言っています。

この理屈は、FacebookやTwitterを利用して情報のシェアやコミュニケーション、情報収集を行っている人にとっては説得力があると思います。既存のメールや対面、報連相手段では、まったく追いつかないだろう事も想定できます。つまり、従業員ソーシャルネットワークを構築せずにソーシャルプロファイルを取得のみを実施しても、情報が増えていくだけで意味が無いというわけです。

で、従業員ソーシャルネットワークの構築を実現する要になるのが「Chatter」です。Chatterが関連する全てのデータをフォローしたり、シェアしたり出来るのもCRMに蓄積されていく情報をスピード感をもって処理するためです。

そのためには、Chatterを利用したコミュニケーションスタイルを企業内に定着させる必要があるわけですが、社内SNSの導入でよく語られる「社内の風通しを良くする」や「アンオフィシャルなコミュニケーションを活性化させる」といった目的とは異なり、完全に業務に直結したコミュニケーション手段としてChatterを利用することを進めているわけですね。

現実に実現しているユーザーがどれだけいるのかは分かりませんが、私個人としては、この用途での事例が増えてくれる事を強く期待しています。

ステップ3: 顧客と企業をつなぐカスタマーソーシャルネットワークの構築
そして、最後がカスタマーソーシャルネットワークですが、これは前述のSTEP1、2の延長上で機能するものです。パブリックソーシャルネットワークから常時流入する情報を自社の製品情報や商談の進捗状況と連動したり、ソーシャルプロファイルに集約したりしながら従業員ソーシャルネットワークで解決して行動に移す。その過程は社内外のソーシャルネットワークが、セールスフォースのサービス群を経由して融合する事を意味します。上に貼った図が円形なのも、この一連の活動が継続的なものだからですね。どれか1つが欠けても実現出来ません。ステップ1で紹介しているRadian6Desk.com、そしてBuddy Media等は、むしろこのステップで真価を発揮するものですね。

もちろん、セールスフォースが提供しているサービスを利用せず、その他の様々なサービスを組み合わせても実現可能ですが、1社で一貫して提供出来ているのはセールスフォースだけだと思いますし、この一連の流れを説明出来ているのもセールスフォースだけだと思います。

ユーザー事例として、この全体像を本当に実現出来ている企業がどれだけあるのかは分からないのですが、話を聞いていたり、自分が対応を受けていて感じるのはセールスフォース自身は実現出来ている感がありますね。

ここ最近のMicrosoftおよびOracleの買収の位置づけ
と、言うわけで、ここ最近の2つの買収話を整理すると、ここ最近で話題になったニュースが2つあります。

ここまで書くと、敢えて説明する必要は無いかもしれませんが、マイクロソフトのYammerの買収はChatterを意識した買収、つまり「従業員ソーシャルネットワーク」の部分ですし、Oracleの買収劇は、セールスフォースとは網羅範囲が異なりますが、「パブリックソーシャルネットワーク」への対応(Buddy Media等を意識している:2012.7.17追記)に特化した内容だと思っています。

どちらも「ソーシャル」という言葉を含めていますが、一方は企業内コラボレーションのためのツールで、もう一方はマーケティングツールです。最も影響力のあるセールスフォースが、その両者を見事に一体化した内容で表現しているため、その境界線が曖昧になっているわけですね。

ちなみに、私達が提供している「co-meeting」というサービスは、YammerやChatterと同様に、企業内のコラボレーションやコミュニケーションを支援するためのサービスです。私個人としては、上記における従業員ソーシャルネットワークの構築や、それを利用して成果を上げる「企業内の動き」に興味があります。もちろん、マーケティング寄りの動きにも興味はありますが。。。

そういう意味で、顧客との関係構築や販売活動に関わる情報量が増えていて、そのための体制作りのために「従業員ソーシャルネットワーク」を構築して生産性を上げる。こういった取り組みや事例が増えてくれるのはありがたいです。

この分野をもっと活性化させていきたいですね。

infoScoop for Google Appsでサービスを「まとめて」使ってます

前職のよしみで、と言うわけではないですが、私は現在infoScoop for Google Appsを常用しています。

仕事がきっかけではあるのですが、 自社の業務を踏襲して社内ポータルを作ってしまったら、意外と便利で手放せなくなってしまいました。便利なものは便利なので、せっかくですから整理しておこうと思います。

自由な選択肢
私たちは創業1年少々のスタートアップで、最小構成の人員で仕事をしています。そのため、既に導入されているシステムに縛られる事がありませんので、現時点の最善、最安のWebサービスを選択する事が可能です。システム導入における最も大きな課題の1つが既存システムとのシステム・運用両面からみた融合ですから、それを無視して自由にWebサービスを選べる立場というのは贅沢です。また、Webサービスを選択できる立場と書いていますが、Webサービス自体が充実している現在に創業できていることも幸運なことだと思います。これが数年前であれば、遙かに大きなコストが必要だったでしょうね。

co-meetingが利用しているWebサービス
co-meetingで利用している情報システムは、無償、有償問わず大半がWebサービスです。Redmineは自前で建てていますが、それもパブリッククラウド上で動かしているため、オフィスソフトや個人で利用するアプリケーションを除くと、その大半がクラウド上に存在している事になります。

結構増えてきてます。適材適所はいいものを使えますが、利用するサービスの数も増えてしまうのがちょっと難点です。かといって、オールインワンのサービスは総じて高価だったり、意外と使えなかったりするのが難しいところですね。

ということで、結構ばらばらとそれぞれを利用するのが億劫になっていたところで、偶然にも久しぶりにinfoScoopを触る事になり、自分で使う事になったわけです。

infoScoopを使ってとりあえずまとめてます
infoScoop for Google AppsやinfoScoopはいわゆる企業情報ポータルです。企業内に散在するシステムをすべて1つの画面に集約し、システムの利用に伴う生産性の向上や時間短縮、また社内に対する情報伝達や共有のプラットフォームとして機能するものです。

こういったポータルを導入する背景は企業によって異なるでしょうし、高尚な目的を掲げるケースもあるでしょうが、私が利用している理由は、極めて個人的な理由で、上記に上げたサービスをバラバラに利用するのが面倒になってきたのでinfoScoopを利用しています。ちなみに、一部ですけどこんな画面です。

私がやっている事は、とにかく、普段利用しているサービスや画面を当て込んでいるだけなんですね。つまり、1つの画面、仕組みに普段利用しているサービスを当て込んでいるだけです。つまり、複数のサービスをまとめている。ただそれだけです。それだけですが、私の仕事の時間短縮には大きく貢献してくれています。タブブラウザの機能で良いのでは? と思う人もいるのでしょうが、私が利用を継続している理由は下記の通りです。

1. ポータル上で常時同じ場所に必要なものが揃う
今までも必要なサービスはブラウザのブックマークに全て登録されていますし、ブラウザ起動時には自動的に複数のタブが展開されるようにも設定しています。が、その後使っていると、タブを消してしまったり、タブの位置が変わってしまったり、どんどんカオスになっていくのですね。infoScoop上に配置されたタブやガジェットは、意識的に場所を変更しない限りは固有の場所に留まっていてくれるため、とにかくinfoScoopを起動してしまえば、必要な場所に必要なものが揃っている、という状態を作れます。意外と、それができる環境は他に無いのですよね。

2. 1つのタブ内に複数のサービスを配置できる
誰でもそうなのかもしれないですが、1つのサービスだけを延々と利用して仕事が済むケースはあまりありません。大体、主役と脇役のサービスのセットで利用している気がします。例えば、私が設置しているタブの1つに「タスク管理(Doing)」がありますが、ここにはco-meetingのToDoグループと、Workflowyに記載していあるタスク一覧の両方が表示されるようになっています。いずれかの作業に集中する場合は、ガジェットを最大化する事で画面サイズも大きく出来るため、サービスを切り替えながら作業をするのには便利です。

3. 無駄なウィンドウ、タブが増えない
個人的な趣向の問題だとは思いますが、私はブラウザ上に開くタブが増えるのも、ウィンドウが多数開くのも嫌いです。開けば開くほど何が立ち上がっているのか分からなくなり、結局必要なサービスを利用するのに既に開いているものを利用せずに、別途新しく立ち上げてしまう。そうすると、徐々にOSのメモリを圧迫してマシンごとフリーズしてしまう。利用環境の貧弱さも問題なのでしょうが、infoScoopを立ち上げていると、少なくともinfoScoop上に組み込めるものについては別途立ち上げる必要は無いため、無駄が無くなります。

現在は個人用途です
と、ここまで書いてきたのをみて分かるように、現状infoScoopは個人用途での利用です。他のメンバーも使える状態にはなっていますが、ほとんど利用していないようです。ときたま、ウィンドウやタブを複数立ち上げたくない状況下で利用している事もあるみたいですが。

また、個人で利用したくなるポータルサービスって、実はほとんど存在していないと思っています。どれも余計な機能やデザイン上の余白があったりして、自分のためのワークスペースになり得ないからです。yammerやGoogleのサービスなど、インラインフレームを利用した読み込みを許していないサービスがあるのが残念(infoScoop関係ないですけど)なんですが、こうして個人の用途に合わせたポータルを提供できる点は、infoScoopの強みなのかもしれないです。

結局、重要なのは時間短縮
ちなみに、co-meeting(会社の方です)で利用しているサービスは、改めて見返すと全て時間短縮を目的にしています。誰でもそうだと思いますが、限られたリソースで仕事の効率を上げるために重要なことは、無駄な労力をどれだけ削減出来るかどうかにかかってきます。私たちが重視しているポイントも結局のところは「時間短縮」なんですね。

co-meetingにしてもそうです。打ち合わせに伴う時間や打ち合わせに参加出来ない人に、わざわざ情報共有をしなければ行けない時間、そしてそれによって意思決定やビジネス自体が送れてしまう問題等を解決するといった、自分たちの「時間短縮」のために生まれたサービスです。infoScoopを利用しているのも時間短縮のためです。ちょっとした操作のタイムラグやストレスをなくすためなんですね。

使い勝手や利便性は、個人がサービスを利用する動機付けとしてはもっとも重要な要素ですが、企業導入の場合は数値化が難しいために重要視され難いと思っています。ただ、利便性や使い勝手は、そのままそのサービスを利用する時間に直結しますからね。もっと重要視されても良いのでは無いかなと、久々にinfoScoopを使っていて思った次第です。

ハイパーテキストのはなし

ハイパーテキストにおける「ハイパーリンクのジャンプ」というおこないでおもしろいのは、そのジャンプという「アクション」をプレイヤー自身が行うことによって、ジャンプ前のテキストとジャンプ後のテキストの関係というものを、どうやらかなり強力に「信じてしまう」ことなのかもしれない。
引用元:think-routine#23 ハイパーリンクの縦糸について

久々にブログを更新。極めて趣味的な話を。

この記事に書かれている、ハイパーテキストのリンクとコンテンツが生み出す縦糸が、事実と事実、虚構と虚構を結び付けること、また、それを読む人はある前提さえ認識している状態であれば、盲目的に書かれていることを信じる傾向にあること、それらはおそらく正しいのだと思います。ここでの前提は、そこに書かれていることがゲームの世界観を表現したものだとか、企業内のルールや用語の話だとか、読む上での前提のことを指しており、この前提を読み手が認識するかどうかで、書かれていることが嘘にになったり事実になったりします。

この例はゲームというフィクションの話ですが、自分の記憶も会社内のルールも、本来同じ意味を持つ言葉が、自己解釈によって微妙に意味を変えることは普通にありえます。その際、企業内のマニュアルをハイパーテキストで提供し、一般的な意味と異なる用語にリンクが貼られ、その用語の意味を解説したコンテンツに遷移すれば、その企業内においてどういう意味をもつのか違和感なく理解することができます。

また、情報の整理/参照性においてもハイパーテキストは優れていました。人は、自分の記憶をたどる際、関連しそうなキーワードや自分が過去に作成したコンテンツ、どこかでの会話の内容などから連想して目的の情報にたどり着きます。その連想していく過程がコンテンツを読みながらリンクを辿っていく感覚に似ているわけですね。企業名や商品名を思い出すことは難しくても、商品が紹介されていたブログを思い出すことは出来るのではないでしょうか。

そんなハイパーテキストの可能性を初めて知ったころ、「すげーなハイパーテキスト」と興奮していた覚えがあります。ちょうどそのころWikipediaによって注目され始めていたWikiにも強烈に惹かれ、ハイパーテキストの構築環境とも言えたBTronやその考え方を踏襲したBTMemoを利用したりしました。また、当時のスタートアップの象徴でもあったはてなのはてなダイアリーの考え方がWikiベースで合ったこともあり、ハイパーテキストによる情報の整理は、個人用途も含め、急速に普及していくものだと思っていました。

ところが、思ったほど普及しなかったというのが個人的な感想です。もちろん、Webが生まれてから現在に至るまで、すべてのコンテンツはハイパーテキストで構成されていることは当たり前のことです。Wikiについても、Wikipediaについても、Googleで何を検索しても上位に表示されたり、相変わらず増え続けるコンテンツ量を見てみても、十分すぎるほどに浸透しましたし、ゲームの攻略サイト等では当たり前のようにWikiが活用されています。企業内WikiについてもGoogle SitesやSocialtextが生き残っている点をを見ても、ある程度の市民権を得ているのかもしれません。にもかかわらず、普及していないと感じてしまいます。

おそらく(自分の思考なのに)もっと普通に、ハイパーテキストを使う環境が認知されると思っていたのでしょうね。情報を整理する方法論として、現在のタグやフォルダ構成による整理には限界があると思っていました。情報を整理する上で、フォルダという1つのカテゴリで表現することは不可能ですし、1つのコンテンツに複数のカテゴリを設定可能なタグについても、タグ数が増えるにつれて破綻すると思っていましたし、今でもそう思っています。ハイパーテキストであれば、文脈に応じて同じキーワードを複数のコンテンツを定義することができる(Wikiでは出来ないものが多い)ことと、コンテンツの派生は無限ですから、人の記憶が増えるのと同じ感覚で情報が増えていっても、破綻しない状況を維持出来るのではないかと考えていたからでしょう。

日常的なメモやドキュメント、ブログなど、自分が活動すればするほど、情報が整理され記憶が拡大していく。そんな状況をハイパーテキストを軸にした環境によって構築できる時代が繰るんじゃないかと。ただ現実には、Web上のコンテンツは整理される方向ではなく、よりリッチになっていく道をたどり、個人の情報の整理環境はタグやフォルダによって相変わらず管理されている。スマートデバイスの普及によって情報を取り出す場所や状況の自由度は向上しましたが、整理の手法そのものはそれほど変化していません。

それでも最近は、facebookやTwitterなどのソーシャルグラフと結び付くようになって、「信用できるXXが紹介しているコンテンツだから」という前提が作られやすくなりました。自分の興味や仕事の関連で出会った人たちのシェアによって情報のインプットは大きく改善しました。また、「人」というコンテンツについては、自分の記憶に沿ってfacebookでたどることもできるようになりましたが、まだ「人」に関してのみなんですよね。それ以外の情報に関しては、それほど進化してないような気がします。

理由はなんとなくわかっているのですけどね。業界全体の競争の結果や定着してしまったツールやサービスによって、世界そのものの進化が緩やかになってしまっている例だと思っています。

どこかにこの類のことを情熱的に研究したり、追っていたりする人がまだいるのだろうか。。。

目黒区の保育園入園状況:「保育所入所不承諾通知書」が届きました

先週、目黒区福祉事務所から通知が来ました。「保育所入所不承諾通知書」です。

つまり、目黒区の認可保育園に入所出来ないことを示す通知書です。不承諾の理由は「選考の結果、入所出来ませんでした」で、この処分にに不服がある場合は、60日以内に目黒区長に対して審査請求を、6ヶ月以内に目黒区を被告として取り消しの訴えの提起をすることができるとのこと。

って、「処分」かよ。とか思いつつも、区役所の定型フォーマットでしょうから、そこに対しては深く問いません。とは言え、保育園に入れないことは死活問題でもあるため、状況を整理しておこうと思います。後の参考になることもあるでしょう。

正直なところ、自分は初動が遅かったことを反省しています。今年に認可保育園に入れることは難しかったかもしれませんが、来年に入園できる可能性をより上げるためには、もっと早く動けることがあったと思いますので。

■保育園の種類

現状、保育園には種類があります

  • (目黒)区認可保育園(公立、私立)
  • 東京都認証保育園(私立、公立)
  • 認可外保育園(私立?)
  • その他保育所(私立?)

基本、世帯所得によって保育料が定額で変化し、施設や規模も安定している認可保育園に入園させられることがありがたいところです。両親の職種や就労時間によっては認可保育園では対応出来ないケースもありますが、多くの社会人であれば、認可保育園に入れたいと考えている人が多いのではないかと思います。

一般的に言われる待機児童とは、上記すべて、およびベビシッターやその他代替策から漏れた児童のことを指すため、希望する保育園には入れず、遠方の保育園に苦労して送迎しているようなケースは含まれないため、適度な就労環境を保てずに苦しんでいる数はもっと多いでしょうね。実数は分かりませんが。

■目黒区認可保育園の申込状況と入園出来なかった場合の対応

現時点での4月の入所状況は、目黒区認可保育園の状況が固まっただけで、認可外保育所を始めとする各種保育施設の入所状況が固まっていないため、待機児童の数字までは分かりませんが、目黒区認可保育園の入園申込状況は固まっているため、0歳児に限って整理すると下記のような状況です。

  • 希望合計:402人
  • 入園可能数:246人

ということで、156人が目黒区の認可保育園には外れた形になります。では、外れた人間はどうするかというと、目黒区の認可外の保育園に入所するか、育児休業を延長/継続することで、次の機会を待つことになりますが、状況はそう簡単ではありません。

認可外保育園以外の選択肢は下記の通りです。

  1. 認可外保育所に入所(東京都認証保育園、その他認可外保育所
  2. ベビーシッター
  3. 保育ママ(目黒区が推進している育児精度)
  4. 個人
  5. その他(ベビーホテルなどその他施設)

と、選択肢が色々あるように見えるのですが、受け入れ可能時間や費用を考えると、実質は1.しかありません。1.を選択したとしても、その月額費用を考えると、個人の収入額は継続して育児休業を取得する場合と変わらないくらいになってしまうため、金銭的な入所価値はないのですが、問題は次年度(1歳児)の認可保育園の申込状況です。

0歳児の申込状況と比較して、1歳児がどうなるかというと

  • 希望合計:502人
  • 入園可能数:227人

と、状況は悪化します。

今年入れなかったからと言って何となく来年まで待つと、さらに入所出来ない可能性があるわけですね。ほっとけない理由はまだあります。認可保育園の入園選考には基準があります。詳しくは「目黒区認可保育園 入園の選考」をご覧になって頂きたいと思うのですが、基本的な選考指数と加点状況、さらに、入所選考基準指数が同位になった場合の優先順位があります。来年に入所するためには、今年中にこの指数をどう上げるか、そして、同位になった場合の優先順位をどう上げるかにかかってくるわけですね。

上記リンクにはあれこれ書かれているのですが、普通に共働きをしていると、大体横並びですが、大きな要素としては、下記の通りです。

  • 基準指数は両親合わせて40点
  • 加点要素は0歳児だととくになし、1歳児だと+2点(既に認可外保育園に入所している)
  • 認可外受託認定日が早い

その他、各種基準はあるのですが、自分でコントロール出来る点はその程度です。結果的に世帯所得が減ったり、急遽親と住むことになったりといった例外がなければ、優先順位を上げることは中々難しいでしょう。

ということで、認可保育園に来年入れるためには、できるだけ早い時期に認可外保育所に入れておく必要があるわけです。私が反省しているのはこの点ですね。多くの認可外保育所は、前年の11月あたりから募集を開始しているため、その時期に即入所申込をすれば、それなりに入所出来る確率は高かったと思います。現状はどの保育所も空き待ち状態になっているため、4月からの入所は難しいでしょう。なんとかどこかの月で入れるような動きを継続してすることが、とりあえずの行動です。

来年4月に0歳児で入園を希望する方は、認可保育園の入園選考結果がでる前に、認可外保育所の入所手続きを開始することをお勧めします。

■認可保育園の選考で嘆願書は役に立つか

気になっていたことをいくつか区役所で聞きました。

先輩パパ、ママに聞いていると、保育園の申込時に保育園への入所させなければ行けない理由を別書類として提出するのは「常識」のように言われます。改めてそれを確認してきたのですが、こと目黒区認可保育園に関して言えば、嘆願書の効力は全くないそうです。ただ、これは目黒区認可保育園の場合であって、私立である認可外保育園に関しては、感情的要素を含めることが許されているため、嘆願書や継続的な訪問が効果を発揮する可能性もあるとのことでした。

■入園希望保育園の希望順位はどう働くか

今年の選考時における私たちの順位は「213位」でした。今年の1次内定者が243人ですので、条件によっては入所出来ていたことになります。全ての保育園の第一希望者数も公開されているため、私は入園可能数よりも第1希望数が少ない保育園を第1希望にしていれば入園できたのかと考えたのですが、それは違うようです。

選考は、全入園希望者全てに順位をつけた上で、上位者から保育園を振り分けていくそうです。順位が下であれば、第1希望をどの保育園にしたとしても関係ないわけですね。逆に、希望する保育園を山ほど記載しておけば、入所出来る可能性が上がるということです。極端な話、私が全ての保育園を記載しておけば、目黒区のどこかしらの保育園に入所できたということになります。

■というわけで

当事者になって分かったことですが、保育園を取り巻く環境は楽観できません。個人的には、待機児童の状況が目黒区より厳しい区で、身近な人間が比較的容易に認可保育園に入れていた状況もあり、楽観視していたところもあります。いやはや、甘かったです。これからの人は決して楽観視せずに行動した方がよいかと思います。

そして、全く状況が好転していない私たちがどうするかというと、認可外保育園に入所するために保育園をストーキングするかの如く通い詰めたりしたいと思います。現状では大したことはできないのですが、やれることはやっておこうと思います。

■2014.1.24 追記:その後の話

この記事はときたま見てくれている方がいるようなので、その後の話を書いておきます。
「保育所入所不承諾通知書」が届いたその後の話 – yanotaka-memo

 

目に優しい日々のために、電子ペーパー端末が欲しい

電子書籍ビューアーが欲しいです。液晶ではなく、電子ペーパーのやつがです。Kindle、nook、kobo、Sony Readerなど色々ありますし、どれもこれも成熟しつつありますので、どれに仕様かと物色しているところ。現時点ではちょっと面白みに欠けますが、Sony Readerが良いかとも思っています。

では、なんで欲しいのか。理由は単純です。

「目が疲れるから」

仕事柄なのか、個人的な問題なのかはわかりませんが、現在は四六時中何らかの画面を見ながら生活しています。プライベート、ビジネス問わずです。オフィスではPCを利用し続けていますし、外出や休憩中もBlackberryを見ている気がします。実作業はもちろんですが、情報収集や暇つぶしにしても、基本大半が何かしがの端末を経由したものになっています。きっと、この時間が減ることは無いでしょうね。

とするなら、利用時間を減らさずに目に優しくする道を選ぶ訳しか無いわけで、電子ペーパー端末に目が向くのは必然です。

というわけで、どっかでなんとかする予定ですね。
商品ページをいくつか載せておこう。他になにかあれば教えてください。

Facebookの今度のアップデート(Open Graph、Ticker、Timelineもろもろ)はとても面白そうだ

F8に関する記事は、何となく流し読みをして対して気にもしていませんでしたが、昨日なんとなくTimelineを試し、その後いろいろな人の反応や記事を読んでいるうちにOpen Graphの拡張やTickerの存在を知るうちに、このFacebookの拡張が、これまでのちょっとした拡張に比べて大分面白いものだと感じるようになってきました。

アプリには「Add to Timeline」ボタンやいいね!ボタンの発展系であるactionボタンあるいはobjectボタンを設置できる。これらのボタンをユーザーがクリックすると、そのユーザーのタイムライン、ニュースフィード、リアルタイムフィードにそのアクティビティが表示される(表示範囲などはユーザーが設定できる)。

actionボタンというのは、例えば料理レシピアプリであれば「料理した」というような“動詞型”のボタン。objectボタンは、料理レシピアプリの例では「レシピ」ボタンになる。音楽アプリなら「聴いた」、ニュースアプリなら「読んだ」、映画アプリなら「観た」。ユーザーがこうしたボタンをクリックすると、そのユーザーのタイムライン、ニュースフィード、リアルタイムフィードにそのアクションがサムネイル画像付きで表示される(Huluで「スパイダーマン」を観た、など)。

引用元: Facebook、「Open Graph」をアップデート アプリの存在がより重要に – ITmedia ニュース.

気づくと、日常生活で利用するサービスはTwitterからFacebookにシフトしてきている私としては、とても魅力的な機能追加です。Facebookに情報が集約され過ぎてしまうことの怖さはありますが、既に相当量の情報が集約されているので今更気にしても仕方ありません。もう全てのサービスにactionボタンが追加されてしまっても良いくらいです。理由は単純で、「楽だから」です。

私は、Twitterのような140文字という短文でも億劫になってしまい、あまり普段の行動まではつぶやくことはありませんでした。別に行動まで公開する必要はないとか、行動を把握出来てしまうほどつぶやくのは避けたいとか思っていた訳ではなく、ただつぶやくのが面倒だったからです。それはFacebookを利用しても同じですね。ただ、FacebookのいいねボタンやGoogleの+1ボタンは押しまくっています。それこそ直感でいいと感じたら押してしまう。やっぱりこれも「楽だから」です。

勝手なことを書きますが、actionボタンがamazonと食べログ、普段利用する商店街のサイトやスーパーマーケットの電子チラシやなんならPOSの自分の購入情報とかとまで連動してくれれば、もういくらでもactionボタン押します。多分。

Tickerは「軽い」活動や考えなどをいつでも好きなときに表現するための方法だ。

ユーザーの投稿は通常、ニュースフィードに表示される。しかし、ユーザーがアクティビティをOpen Graphに追加した場合、ユーザーがその意思を示さない限り、投稿はTickerに、そして、Timelineに表示され、ニュースフィードには公開されないとZuckerberg氏は説明した。Tickerは、ユーザーが体験したり、Facebookを通して表現したりした事柄すべてを一覧表示する機能であり、音楽を聴いたこと、本を読んだこと、料理をしたことなどの軽い内容の活動を共有可能にする、Facebookにおける初めての機能でもある。

引用元: Facebook、「Timeline」と新「Open Graph」を発表–ページデザインを刷新 – (page 2) – CNET Japan.

で、こちらは恐らくactionボタンより前に説明されていたのかもしれないですが、Tickerという機能も追加されるようですね。様々なアプリケーションやサイトから得たaction情報を掲載するための場所として、従来の個人のウォールとは分けて持つということなんでしょうか(誤っていたらどなたか教えてください)。基本的には、自分のちょっとした行動についてはTickerやTimelineに表示し、友達のニュースフィードには表示されないようにする。もちろん、意識的に共有したい行動や情報についてはそうすることも出来る訳ですね。先ほど私が宣言したように、なんでもactionボタンを押したるって人が増えた場合、共有と行動記録を分けられるのはうれしいです。

。。。ただ、Facebook自体(モバイルアプリ含む)で共有範囲を指定したり、掲載先を制御するのは、きっととても面倒くさいことでしょう。現在でもほとんど使っていませんし、劇的にUIが変わらない限り、きっと私は使わないでしょう。ですので、

「完全に新しい部類のソーシャルアプリ」を可能にするためのアイデアだと説明した。

引用元: Facebook、「Timeline」と新「Open Graph」を発表–ページデザインを刷新 – (page 2) – CNET Japan.

と、話をしているように、周辺アプリや各種Webサービスの幅がとても広がりそうです、改めては触れませんが、私の日常生活(プライベート、ワークタイム)で利用しているサービスやWebサイトがactionボタンに対応してくれるだけでも私のTimelineは大きく変わるでしょうし、それらの情報をサービスやアプリ側が取得することも出来る訳です。ああ楽しそう。

また、これはソーシャルアプリだけに留まらないような気もしています。Timelineは、そのビューを見ればわかるように、個人のライフログそのものです。これまでは、個人的な書き込みとは言っても、常に誰かに共有していることを意識してFacebookを利用していましたし、その範囲で使うことしか考えていませんでした。

しかし、actionボタンやTimelineの話を聞いていると、共有やコミュニケーション用途だけでなく、個人的な記録の為に利用したくなってきます。行動にしろ日記にしろ、今まで面倒だと思っていたことが、なんとなく継続できそうな気がしてきます。とりあえずactionだけ記録しておいて、あとから情報を付与したりしたら楽にできそうです。

と、あれこれ書いてきましたが、これらのことをストレス無く出来るようにするには多くの新しいアプリやサービスや、既存アプリ/サービスの修正が必要な気がしますね。楽しみです。そして、国内での普及も見込まれる動きであるだけに、国内でマイノリティなBlackberryを継続して利用することもちょっとためらってしまいます。

それだけの魅力を感じる話だと言うことなんですが。